無垢の「ぬくもり」をすべての人に
持続可能な木質化社会の実現へ
国産無垢材による木質化SDGsにつながる公共空間の「木曽川流域材利用」のススメ
子育て関連施設子供たちの健やかな成長、五感による体感
ノンケミカルで安心感の高い無垢材空間
無垢材のおもちゃでいつまでも遊んでいる子どもたち。無垢材のおもちゃはシンプルだけど創造力をかき立てます。
子どもたちの発想力は豊かで、時として私たちの想定していない行動を起こすこともあります。
もし、子どもがあやまって木のおもちゃを口に入れても、ノンケミカルなので人体に悪い影響はありません。
何かの拍子で転んでしまった時も、無垢材のフローリングや腰壁は衝撃吸収性があるので、ケガのリスクを軽減することができます。
健やかな成長を願う子育て施設には、安心感の高い無垢材の空間が最適です。
腰壁と漆喰の優しい組み合わせ
あたたかみのあるヒノキのフローリング
室内で使える小型すべり台
教育関連施設健康・快適な木の教室・教材としての「無垢製品」
子どもの頃から本物の木材に親しむ
上の写真はスギの無垢材の学童机です。従来、スギは表面が柔らかく、無垢材では机の天板に不向きとされていたため、学童机は外国産の広葉樹などを接着剤で貼り合わせた合板が主流でしたが、新しい技術の開発によって、無垢のスギ材も十分な機能を果たすことが可能となりました。
スギの木目は表面で光が複雑に反射して生まれる特有の照りがあり、視覚的にも心を落ち着かせ、学習に集中させる効果が期待できます。
また、無垢材を使用した施設や製品は、児童・生徒の健康面や精神面に影響を与えるだけではなく、木や森林を身近なものとして意識させ、地域の林業、木の特性、さらには地球環境問題まで、教材としての役割を果たします。
木造校舎における机の材質の違いによる授業中の子どもの様子
例えば、学校においては、木製の机とスチールの机を使っている子どもの様子を比較すると、木製の方が「注意集中の困難さ」や「眠気とだるさ」を訴える子が少ない傾向があります。
出典:(橘田紘洋:木造校舎の教育環境(P60)、(財)日本住宅・木材技術センター、2004)
インフルエンザによる学級閉鎖割合
木造校舎と内装を木質化した校舎におけるインフルエンザによる学級閉鎖の割合を示しています。
木造校舎あるいは内装を木質化した鉄筋コンクリート造校舎は、冬季のインフルエンザによる学級閉鎖率が低く、インフルエンザのまん延が抑制される傾向が見られます。このことは、木質空間の暖かさや木の抗菌性に加えて、木の吸・放湿性能も寄与しているものと考えられます。
出典:(橘田紘洋:木造校舎の教育環境(P68)、(財)日本住宅・木材技術センター、2004)
社会福祉施設・医療関連施設健康増進、落ち着いた安らぎのある環境の提供
居心地がよい温かみのある健康的な空間
社会福祉施設や医療関連施設は、さまざまな人が利用し、居心地の良さが重要な場所ですので、温かみがあり優しさを感じる空間づくりは必須です。
木目は視覚的にも温かなイメージで好印象ですが、木材は内部に空隙を多く持ち、含まれる空気が熱の伝導を妨げるため、金属やガラスに比べて、触れても冷たさが感じにくく、それが温かさとして体感できます。
木材には、室内の温度変化を緩和させやわらかで温もりのある空間を提供するとともに、湿度が高くなると水分を吸収し、逆に低くなると水分を放出して、湿度を一定に保つ働きがあります。このため、室内に木をたくさん使うと快適に感じます。
これらの利点は、無垢材を無塗装で使用すると特に効果を発揮します。
サービス付き高齢者向け住宅 清徳会 宙(岐阜県)
内装の違いによる室内の湿度変化
A棟(無垢材)のほうがB棟(木目調のビニルクロス)よりも湿度が低く保たれています。
出典/本傳晃義ほか:日本木材学会九州支部大会講演集,23,Ⅱ-13-7(2016)
オフィス・商業施設・公共交通機関お客様を迎える特別な空間の提供
あらゆる場面で木質化は可能
オフィスや商業施設など、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物でも木質化は可能です。
木材を使った床や壁などの内装や、ルーバーや外壁といった外装部材など、木材を使用することでデザイン的なアクセントになったり、冷たい印象であった建物に親近感が湧いたり、温かみが感じられるようになります。
また、無垢材を使ったテーブルや棚などの製品は、木の持っている魅力や効果をあらゆる場所で体感できるので、お客様はもちろんのこと中で働く人々にも快適な空間となります。
例えば、学校においては
例えば、学校においては